
JB登山鉄道はユングフラウヨッホ駅に行くまでにはアイガー氷河駅(Eigerygletscher)とアイガー北壁駅(Eigerwand)、氷海駅(Eismeer)に止まります。
これらの駅には3分ほど停車します。
停車すると乗客は一斉に電車を降り展望用窓に走っていきます。
駅と言ってもトイレと展望用窓があるのみです。
これらの駅からはアイガーの北壁やアイガー氷河が見えます。
標高が上がっていくほどに寒い!
そして慌てて飲んだ高山病の薬のせいかトイレが近い。
高山病の薬は血液の循環を促進させる薬らしい。
副作用はトイレが近くなることらしい・・・。
ただでさえ近いのに輪をかけて近くなる。
寒い。寒い。 スフィンクス展望棟にて。ここは日本人観光客がよく訪れる場所なので、日本語表記が多くなります。
外気温は2.7度と寒いです。
着いたら頭が朦朧として思考能力が低下。
お昼なのに食欲もありませんでした。
そんなボヨ~ンとした状態で1時間経過しました。
ボヨ~ンのお陰で身体は随分標高に慣れました。

慣れたところで本日2回目のハイキング。
マップルにもわがまま歩きにも載ってなくて、唯一地球の歩き方に載ってたハイキングコース。
ユングフラウヨッホ展望台からメンヒスヨッホヒュッテまでの雪原を往復するというコースです。
現地では片道45分、地球の歩き方には1時間と書かれいたコースです。
ユングフラウ雪原出口から出発です。
歩き始めは雪滑りやスノボを楽しんではる人がいっぱい。
本では圧雪されていると書かれていてアイゼンいらずで、手軽に冬山登山を楽しめると書いてありました。
が、温暖化?の影響か雪はシャーベット状になっていて一足ごとに雪に足を取られます。
予想以上に歩きにくいです。
クレバス(裂け目)があるので、決められた道以外は歩いてはいけないことになってます。
が、お母さんは黒い塊に惹かれて決められた道以外にふらふらと歩いて行きました。
そこでクレバスに挟まったら面白かったんだけど、無事戻ってきました。

来る人来る人どんどん抜かされ、お母さんと二人きりで雪原を歩く場面も・・・。
最終的にはもう私らの後ろを歩いてくる人は居なくなりました!
5歩くらい歩いたら息が上がり、休憩を繰り返し、何度となく戻ろうと思いました。
そんな中私らの少し前に、私らくらいへタレな親子がいました。
そのへタレ親子はお父さんと14歳くらいの男の子でした。
男の子は何度も何度も杭にもたれかかって休憩してはりました。
このへタレ親子を勝手に心のライバルにして歩きました。
辛い道中で考えたことは、日本人より欧米人が登山が有利な理由についてです。
鼻の穴 足の長さ日本人 小さい 短い
欧米人 大きい 長い
足の長さはこれはしょうがない。
鼻の穴が大きいことによって、より酸素を取り込みやすいのだと思います。
しかも毎年肺活量の検査では再検査、再検査で何度測っても成人女性の6割の肺活量しかない私にとっては辛い登山でした。

へタレ親子に遅れること10分ほどでメンヒスヨッホヒュッテに到着しました。
途中花の写真を撮ったりとかしてなかったのに2時間もかかってしまった!
こんな僻地にあるとは思えないレストランでココアとスープを頼みました。
ここで飲んだココアはめちゃくちゃ美味しかった!
スープも身体に沁みます。
安心と疲れで突如大号泣する私。
(登山で辛いと泣く、かなりめんどくさい私。)
スプレー式の日焼け止めを眼鏡をかけたまま顔に噴射するという捨て身のギャグ?!で笑かそうとするお母さん。
かなり気色の悪い日本人やったと思います。
でもここでゆっくりしていたら、登山電車の終電に乗り遅れます。
飲料水が不足していたので500ml約540円のぼったくり水を買って出発です。

一足先に出発したへタレ親子にはまかれてしまったので二人で焦りながら黙々と下山。
日はうっすらと陰ってきたし、すれ違う人もなし。
「スイスでも無謀な登山、日本人死亡」なんて記事が頭にチラリと浮かんだ。
帰りは下りだったので多少は楽で1時間ほどで下山。
ほんまにしんどかった。

結局、グリンデルワルドに戻るJB登山鉄道は終電(17:50)になってしまいました。
時間があったので、ヨーロッパで一番高いところにある郵便局からエアメールを出しました。
ここの郵便は日本の山岳郵便と提携しているらしいので郵便ポストは懐かしの赤い円柱形ポストでした。
最終の電車に乗り込むも頭は痛いし、気分は優れなかったです。
無理やり寝ようとしたけど、寝れませんでした。
向かいの席に座った欧米人カップルが「臭い匂いのスナック」を食べ始めて、その匂いを引き金にリバースしてしまった・・・。
(ちゃんとビニール袋に。)
その欧米人「臭い!(もちろん英語)」っつって逃げて行った。
あんたらが臭い匂い漂わすからやん!
完全に高山病です。
昨日はお母さんが、今日は私が、明日はどっちがリバースするんだろ?。

今夜の夕食はホテルのレストランでいただきました。
町中のレストランはどこもかしこも混んでいて、景色の良いテラス席には欧米人が宴会してはります。
そんな中に入っていくには気がひけますが、ホテル グラシエのレストランは静かで落ち着いてます。
迫りくる山を見ながら、ご飯です。
(でも時間を追って寒くなってきます。)
せっかくの美味しいディナーですが、高山病の影響で食欲がわかなかったです。
でも卵のスープが塩っけがきいていて温かくて美味しかったです。

グリンデルワルド→メンリッヘン展望台 18.2CHF
クライネ・シャイデック展望台⇔ユングフラウヨッホ 82CHF(約7200円!)
クライネ・シャイデック展望台→グリンデルワルド 16CHF
メンヒスヨッホヒュッテ
ココア 3.5CHF
スープ(パン付き) 6.5CHF
ミネラルウォーター(ぼったくり) 6CHF
ユングフラウヨッホ絵葉書3枚 3CHF
切手 1.8CHF
ステッカー 5CHF